トンボと身近な自然

自然が大好きな天文少年が,時を隔てトンボ中年に変身

無影撮影は難しい?

無影撮影に挑戦しています。

しかし,いいようにするのは至難の業で,なかなかうまくいきません。

機材は,ミラーレス,マクロレンズ,乳白色のアクリル板(50cm),SLAVE

のある小さなストロボ,ガラス,白い紙など

 

作例を添付します。ビニール袋に入れ二酸化炭素で動きを止めています。

前回の,簡易な撮影の方が,立体的でいい感じのような気がします。

 

理由はいくつか考えられますが,

①コンパクトデジカメで,被写界深度が深い。

②CCDの発色が自然でいい。

③光源が近く,被写体に対する面積比が大きい。

④被写体の下に影が程よく出来ている。

 

見るのは人なので,人が見たときに立体的にきれいに見える

ことが大事だと思いました。ただ,被写体との距離が近い

コンパクトだと,被写体の中央と端では,カメラとの距離が違うので

端が少し小さく写っているはずです。なので,どうしても

正確に写そうと思うと,50cm以上は離れて写さないといけません。

そうなると,光源は大きくなり,カメラも少し望遠で写すしか

なくなり機材全体が大きくなってしまいます。

現在落としどころを探っている所です。

オグマサナエ(岡山県倉敷市

 

初めての電視観望会

 先日の22日に,葦高小学校(倉敷市笹沖)のサポーターズクラブ

の依頼で天体観望会をしましたので,ご参考までに様子をお知らせします。

星の話は私が担当で,事前にライフパークの三島さんの解説を聞きに行って

参考にしました。平日昼間ということで,私一人への解説でした。(^_^)

受付の方には,解説者は何人もおられるので,よほどご縁があるのですね。

と言われました。実は,前回行ったときも三島さんと2人だったんです。

 

(天体観望会)

笹沖におられる方と2人が講師,サポーターズクラブの方10人

が来てくださり,司会進行や準備の手伝いをしてくださいました。

星座のお話し,電視観望の星雲星団,木星土星(電視観望)

のメニューでした。電視観望でスクリーンに映すのは初めてで

設定に1時間半もかかりましたが,何とかよろこんでいただけました。

今アンケートをしているところで,内容が楽しみにしています。

機材は,一部学校でお借りして,当日は先生は来られませんでした。

社会体育の練習は体育館でしていました。7時半から8時半の観望でした。

星雲星団は望遠レンズで,惑星はC8EXで見せました。スクリーンで

見た感じでは,惑星は8cmの屈折望遠鏡程度の見え方ではありました。

バーローレンズでもう少し拡大すれば良かったかもしれません。

空が明るくても北アメリカ星雲は,きれいに赤い形が見えていました。

 

(良かったこと)

・50人の参加でしたが,電視観望なのですべてで1時間に収まった。

・子ども達が,とてもいい質問をしてくれて興味を持ってくれた。

・緑色のレーザーを使うと10mくらい離れても星を指すのが見えた。

・星座の説明は,シートに横になって見てもらったので臨場感があった。

・お土産は,各家庭に星座早見盤(ビクセン)が渡せて良かった。

・11月8日の月食の紹介ができて良かった。

・メールでの申し込みと,終わってからのアンケートを行えた。

・2人でやったが,HDMIの切り替え器を使いスムーズに切り替えられた。

・スクリーンとして使った,つや消しの白いビニールシート(7m×5m)

 は反射率が高くスクリーンとして十分だった。(資材を覆うためのシート)

 

(気になったこと)

・近くにコンビニが出来ていて,ことのほか明るかった。

・雲が出てきていたので,途中で途切れて,急遽,星の質問コーナー

 をしていただき何とかつなげた。(勉強不足で答えに窮する場面多々あり)

・防犯灯が明るかったので,黒いバッグをかぶせて何とかなった。

・記録写真は夜のためにピントが出ず,スマホの方がきれいにとれていた。

・終わってから望遠鏡をのぞきたい方には30分ほど時間をとろうと思ったが

 雲に覆われてできなかった。(しかし皆さんほぼ満足していた)

・もう一人の方が持ってこられた,120mmの双眼鏡はガリレオ衛星

 を見るにはもってこいだった。(両目で見るのは難しいが)

・惑星の表面と衛星とは同時には映せなかった。(守安の不手際)

 (cmosのゲイン?等を操作すれば見えたかもしれないができなかった)

・今回は小学校の保護者と子どもが対象だが,8月の夏祭りに入れれば

 一般の方にも見ていただけた。(予定だったが曇りで中止)

・少ない人数でも,やはりマイク(ハンディーなもの)は必要だった。

 夜でも意外と車の音や体育館のざわつきが気になる


バッタ,コオロギの撮影 

 寒くなって,自宅で飼っているコオロギも次々に死んでいます。

暖かい部屋の中に入れても,あまり寿命は変わらないようです。

さて,必要があって,バッタやコオロギの撮影をしました。

いろいろな工夫をしてまあ使えるかなというものが出来ましたので

アップしておきます。工夫したことと言えば,

リングライト(ライトが2つあるもの,スマホ撮影用)に白い

 プラスチックのカバーをして,バッタに左右斜め上から近づける。

②バッタをしばらく冷蔵庫に入れて(冷凍室3分)動きを止める。

③白い紙を,後ろ側に斜めに丸くしてバックにする。

④コンパクトデジカメは,古いCCDのものを使い,マクロの設定にする。

ぐらいです。コンパクトデジカメは,CCDが小さいので被写界深度

稼げます。おまけでダンゴムシも。

トノサマバッタ

ハネナガイナゴ

エンマコオロギ

 

アスファルトに産卵するトノサマバッタ

 昨日,倉敷市真備町妹あたりの小田川河川敷に行ってみました。

ここは適度な湿気もあり,コオロギの仲間やバッタが大変多くてトノサマバッタも多産しています。

 そこで,トノサマバッタの産卵を見ました。

ところがその場所が,アスファルトの道路の割れ目なのでびっくりしました。

近づいても気にすることなく,一心に産卵し続けています。

 

 そして,もっと驚いたことが「トノサマバッタの雄は鳴く」ということです。

飛んでいるときに「シャパ シャパ シャパ・・・」あるいは「シュキュ シュキュ・・・」とも聞こえる,細い木と木をこすり合わせるような音を出しているのを聞きました。その後,オス数匹とメス1匹を虫かごに入れて持って帰ったのですが,車の中で同じように鳴いているではありませんか。昨日まで知りませんでした。

 

メスにアピールするためでしょうか?「トノサマバッタの雄は鳴く」と知りました。

「秋の!虫をつかまえてみるかい!」

 昨日,重井薬用植物園で「秋の!虫をつかまえてみるかい!」が開催されました。

倉敷昆虫同好会の倉敷昆虫館の岡本館長と私(守安)がボランティアで参加しました。

いつも楽しみにしていて,小さなお子さんやお母さんお父さんと虫の話をするのを楽しみました。あいにくの曇り空で,トンボは少ししかいませんでしたが,シオカラトンボショウジョウトンボ,ヒメアカネ,アオモンイトトンボ,セスジイトトンボ,アオイトトンボ,ウスバキトンボが見られました。

 子ども達は,バッタやコオロギ,カマキリ,トンボなどを採集して楽しんでいました。次回もまた参加したいと思っています。小さなコオロギを2匹採集して帰りました。ツヅレサセコオオロギではないような気がしますが,鳴き声を楽しみにして飼っています。

小さいお子さんが多いですね。やる気満々です。

ここには何と,ジャコウアゲハがいるんです。

水生昆虫が好きな子もいました。マツモムシやヤゴを採集。

締めのお話しです。環境省アメリカザリガニのファイルも配布。

 

ツヅレサセコオロギとミツカドコオロギ

今日,ツヅレサセコオロギをつかまえて飼育しています。

ミツカドコオロギが リリリリリ・・・リリリリリ・・・と間があきます。

なのに対して,ツヅレサセは リィ・リィ・リィ・と続きます。

ちょっとした違いですが,3歳の孫は,違うって言ってました。

「すごい!」って思いましたが,じいじの欲目でしょうか?



 

ノタヌキモとヒメタヌキモ

先日紹介したノタヌキモですが,産地はかなり限定されるようです。

日本歯科大学紀要第29号に小宮定志,柴田千晶「総説,ノタヌキモとコタヌキモ」と題した報文(写真1)があり,全国の分布図が載っていました。(写真2)文章の中に岡山県の産地が記載されていて(写真3)県南は数カ所ありますが,県北は美作あたりの記録しかないようでした。しかし,その後かなりの市町村で見つかっているようです。岡山県では,準絶滅危惧種です。

※調べてみると,日本食虫植物研究会というのがあって小宮定志氏は会長,柴田千晶氏は食虫植物の本を出されている方のようです。小宮会長は,2年ほど前になくなられていました。この報文は2000年ですから22年ほど前ですね。

ということは,私が採集した池は近いものの違う池のようで,県北では2番目の産地になるのかな?できれば,県北の水草も調べてみたいものですね。そういえば,採集したノタヌキモを倉敷市立自然史博物館の狩山俊悟氏にお渡しした時に「水草は県南しかまとまった調査はしていないんです」というようなことを言われてました。納得です。

そして,もっと珍しいのはコタヌキモの方で,その報文によると,岡山県では鯉ヶ窪湿原ともう一カ所あるが,鯉ヶ窪は別の種であると書かれている。(写真4)これはどういうことか?謎は深まるばかりです。※2009年版では,コタヌキモとされていたが,その後,鯉ヶ窪湿原に生育するものはヤチコタヌキモとされた。コタヌキモの記録は新見市域に数カ所あるが,ヤチコタヌキモとの関係を踏まえ,精査が必要である。(2019岡山県RDB)そして,コタヌキモの画像見たとき「見たことあるぞ!」と思いました。鯉ヶ窪ではないところのような気がします。どこだったかなあ?思い出せ!!あ~~くっきり画像は現れるのに思い出せない~~!(T^T) うん,芳井町モートンイトトンボのいたあの湿地か??いや,違うなあ。どこだーーーー!!

写真2

写真3

写真4