トンボと身近な自然

自然が大好きな天文少年が,時を隔てトンボ中年に変身

羽化したばかりのハラビロトンボ

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 ハラビロトンボは,自宅の近くで見た記憶があります。小学校低学年の頃だと思います。なぜか,つかまえた時の全身に毛が生えた姿を今でもはっきり覚えています。それから,オグマサナエが,今ごろ通学路によく止まっていたのもはっきり覚えています。ハグロトンボは家の横の小川にたくさんいましたし,オニヤンマは毎年羽化を見ていました。夜にコシボソヤンマが家の中に入ってきたこともあります。そう考えると,トンボとは古い付き合いなんだなあと思います。

 まだ身近なところに,自然がいっぱい残っていた頃の話です。オニヤンマやハグロトンボのいた小川は現在,蓋のされた溝に変わり,ハラビロトンボのいた山際の湿地は,宅地になりました。オグマサナエやコシボソヤンマは今となってはどこで発生していたのかもわかりません。オグマサナエの岡山県の記録を地図にプロットすると,自宅近くには,まったく記録はありません。私の記憶の中だけの生息地でした。